家庭で行う災害対策

■常時水の備蓄を!


 人が生きてゆくためには、「1人1日3リットルの水」が必要とされています。
 水道水が出なくなるような大規模地震時には、道路の亀裂や橋の損壊などにより交通が遮断され、「救援物資がなかなか届かない。」といった状況に陥る事は、先の新潟県中部地震等においても発生しておりますので、各ご家庭で「最低3日分の飲料水」を備蓄しておくことをお勧めします。
 また、消火やトイレ、洗面用の水として「風呂水の汲み置き」を併せてお勧めいたします。

☆ポリタンクなどの容器での水道水の保存方法
@ 容器内部を水道水で良く洗う。
A

水道水を口切一杯まで入れ、空気が容器に残らないようにする。

B 清潔な蓋でしっかり締める。
C 日の当たらない涼しい場所で、かつ、地震による落下物の少ない場所に保管する。
D 保存期間は、20リットルで容器満タンの状態で1週間程度が安全の目安ですが、季節などにより多少異なりますので、早めの交換をお勧めします。
E 殺菌効果は、保存水道水の残留塩素濃度が低下することにより失われて行きますが、保存容器の大きいほど(保存水量の多いほど)残留塩素は長く残ることとなります。
注) 保存容器に入れる水は、家庭用浄水器など残留塩素を減少させる装置を通した水は避け、これらの装置を通さない水道水そのものをご使用ください。

 

■敷地内(家庭内)漏水の対処方法!
 大規模地震の時には、家庭用水道メーターから個々の蛇口までの間での漏水や、蛇口(上下レバー式蛇口で、レバーを下げた時に水が出る形式のもの)への落下物により、蛇口から水が出たままになる事があります。災害時、水道水は消火活動や生命維持に欠かす事のできない貴重なものとなりますので、各ご家庭でこの様な漏水を確認された場合は、「身の安全が確保される範囲内」で次の要領により止水にご協力ください。
 
上下レバー式蛇口

(1) 日常の確認
  @ 各蛇口下の止水バルブ(アングルバルブ)有無の確認と止水操作方法の確認
  A 敷地内の水道メーター設置場所の確認
  B 水道メーターの二次側(家側)の止水栓有無の確認と止水方法の確認
(2) 蛇口出水の対処方法
  @ 蛇口下に止水バルブがある場合は、そのバルブを閉める

止水バルブ

二次側止水栓
  A 前記で止水できない、または蛇口下に止水バルブがない場合は、敷地内(屋外)にある水道メーターの二次側(家側)止水栓を閉める。
  B 前記で止水できない場合は、個人での止水は困難ですので、水道部または最寄りの公的機関(避難場所の職員等)へご連絡ください。
(3) 敷地内配管漏水の対処方法
    前記(2)のA以降の対処方法に同じ  


■敷地外漏水(道路漏水等)について
 大規模地震の時、道路等の割れ目から水が湧き出しているのを発見したら、水道部または最寄りの公的機関(避難場所の職員)へご連絡ください。
 なお、これらの漏水箇所では、水圧などにより地中内が空洞化し、路面その他の地表面が陥没する恐れがありますので、その周囲には近づかないようお願いします。